十面埋伏
2004年・中国
チャン・イーモウ監督
★★★☆☆
あらすじ
全盛を極めた唐王朝が衰退を始めた9世紀中頃の中国。
世間では“飛刀門”なる反乱軍が民衆の支持を得て勢力を拡大していた。
飛刀門一派の壊滅に乗り出した王朝側は、捕吏の劉(リウ)と金(ジン)に飛刀門のリーダー拘束を命じる。
リウは遊郭で評判を呼んでいる盲目の踊り子、小妹(シャオメイ)が飛刀門の一味とにらみ、遊郭の客になりすましたジンを送り込む。
首尾良く娘を捕えるが、シャオメイの口が堅いと知ったリウは、今度はジンにシャオメイの脱獄を手助けさせ、彼を反乱戦士と信じ込ませて飛刀門のアジトへ案内させるよう仕向けるのだったが…。
*****
すごく期待して見に行っただけに、ちょっとがっかりな作品。
"3つの[愛]が仕掛けてくる"っていうコピーどおり、朝廷と飛刀門との争いとシャオメイ、ジン、リウの三角関係を絡ませたストーリーは面白かった。
だけど、2時間じゃ内容が多すぎて全部中途半端な感じで終わってしまった。
ジンが3日でシャオメイを愛する過程は結構ちゃんと描かれているのに、
シャオメイがリウがいながらもジンを愛してしまう過程が全然わからなかった。
ワイヤーアクションもCGもすごいし、衣装もきれいで音楽もいいのに、
肝心なところが中途半端っていうのがすごくもったいない。
金城武はかっこよかったし、チャン・ツィイーもかわいくてきれいだったなー。
特に金城武、昔のわざとらしい演技から自然な感じに変わってて良かった。